ぶなしめじの栽培時に水分が多く含まれると、旨味成分が半減しますので、
山本きのこ園では、必要最小限の加湿で生育し、きのこ本来の旨味を引き出しています。
きのこの旨味を最大限出す為に、毎日の管理はかかせません。
加湿の調整は手動(自分の感覚)で、その時の気候、天気、湿度に合わせて調整を行なっています。
水分が少ない環境での育成により、歯応え(しゃきしゃき感)がたっぷりのぶなしめじに育ちます。
ぶなしめじには旨味があります。
これはアミノ酸の一種であるグルタミン酸やリジンによるものです。
食物繊維も多く(さつまいもとほぼ同等)テルペン類 ・ビタミン類も含まれているヘルシーで優秀な食材です。
きのこ栽培には農薬・薬品は一切使用していません。
きのこ栽培施設では、たくさんの機械を使っていますので、それらの金属片が商品に入ることが無いよう、金属検知機を導入し安全管理を行なっています。
さらに、虫やその他の異物の混入を防ぐために、最終的には眼で見る確認の二重チェックをし、当社独自のチェックシートによる品質管理も徹底しています。
当り前の事を目にして確認する事で、従業員のモラルの向上にもつながっています。
<培地の素>
木屑…吉野杉を粉砕したもの
コーンコブ…とうもろこしの穂軸を乾燥・粉砕したもの
コットンハル…綿実を挽き割り、殻を取り出したもの
ふすま…小麦を粉にひいたあとに残る皮の粉末
こめぬか…米を精白する際、搗(つ)かれて取れる種皮や発芽の粉末
水…吉野の水
ミキサー(攪拌機)に培地の素を入れ、培地を作成します。
培地を瓶に詰めます。
瓶に詰めた培地を、殺菌釡に入れ、約4時間高温で培地を無菌状態にします。
その後、植菌室に移動させ、一晩かけて冷却をします。
約12gの菌糸を無菌の培地に入れ培養室へ移動します。
菌の繁殖と共にだんだんと白くなってきます。
徹底した温度・室温管理をした室温約20℃の培養室に約30日間入れます。
室温約23℃の熟成室で約70日間かけ熟成させます。
必要数を熟成室から出し、キャップを外し表面の培地を山型に掻きます。表面を満たすくらい、水を注ぎます。
水を入れて刺激をすることで、しめじが出てきます。
発生室に移動し、表面が乾燥しないようカバーをかぶせます。
食感良く旨味のある「吉野しめじ」を栽培するために、温度・湿度・光・風の調節を管理し、室温約15℃で約10日をかけ、芽が発生します。芽が発生後はカバーを取り、発生棚に移動をします。
約11日後に立派な「吉野しめじ」になり収穫を行います。
約11日で立派な「吉野しめじ」になります。
毎日の天候や湿度により調整を行いながら、最小限の加湿で育てるので、旨味と食感を最大限に引き出した「吉野しめじ」になります。
長い時間をかけて育った「吉野しめじ」を丁寧に収穫します。
山本きのこ園では女性スタッフが大活躍しています。
丹精込めて育てた「吉野しめじ」をしっかりと検品し梱包をします。
瓶に残っている培地を掻き出します。
使い終わった培地は、畑の堆肥等にも利用できるので農家の方等にお使い頂いています。